荘子思想の「無用の用」
2020-10-21庄园
摘 要:荘子は中国古代の道家思想に大きな影響を与え、その思想は老子と合わせて「老荘思想」と称され、人々に尊敬されている。彼の著作『荘子』の中で、「無用の用」という概念があり、物事の存在の意義について説明している。「一見役に立っていないように見えることが、実は大きな役割を果たしている」という思想は、現実にも指導的な意味がある。
关键词:キーワード:荘子;『荘子』;無用の用;無の思想;大學の教育
一、荘子について
(一)荘子の生涯
荘子は、中国戦国時代の宋の蒙(現在の河南省商丘市民権県)に産まれた。老子の思想を継ぎ、道家の思想を発展させたもので、中国禅仏教の形成など後世への影響が大きい。儒家の思想に反対し、独自の形而上学的世界を開いた。荘子が唱えた「無為自然·自由·道」の思想は、その後の「道教·道家」の生成発展にも大きな影響を与え、その思想は老子と合わせて「老荘思想」と称され、後世まで大きな影響を与えた。
(二)『荘子』について
荘子は自身の考え方を、33編の思想書『荘子』にまとめて後世に残している。内編7編、外編15編、雑編11編に分けられており、内編は「荘子」自身によってまとめられた。外編、雑編は後の学者が書き加えたと言われており、内編にこそ純粋な「荘子」の思想が詰まっていると考えられている。寓話を数多く引用し、変幻自在な筆法で、人知の限界を語り、一切をあるがままに受け入れるところに真の自由が成立すると説く。道教では尊んで「南華真経」と呼ぶ。
二、無用の用
(一)「無用の用」の出典
「無用の用」とは「一見役に立っていないように見えることが、実は大きな役割を果たしている」という意味の名言であり、『荘子』に何度も現れ、「逍遥遊篇」「人間世篇」「応帝王」「天地篇」「山木篇」などの篇章に出ている。最も有名なのは「人間世篇」の中で櫟の寓話である。
櫟社というやしろの神木になっている櫟の大木に、匠石は目もくれない。その弟子が尋ねると、「舟を造れば沈むし、棺桶をつくれば腐るし、道具をつくればこわれてしまう。全くとりえのない木だ。使いみちがないからあのように長寿が保てたのだよ」と匠石は答えた。その夜、夢の中に櫟社の大木が現れ、「すべて柤、梨、橘、柚、さては瓜の類にいたるまで、その実が熟するともぎとられて辱めを受ける、しまいには大枝を折られ小枝はひきちぎられる始末だ。なまじっか役に立つために命を苦しめるものなのだ」と告げた。
人間社会に役に立たないことで、実は長寿を全うすることができる。人間社会に有益であったり、能力があるために、捕まえられ、酷使され、殺される恐れもある。
(二)老子の「無の思想」と荘子の「無用の用」
老子は「道は一を生ず。一は二を生ず。二は三を生ず。三は万物を生ず」と述べている。「一」は「神」、「仏」、または儒教で言う「太極」を指し、つきつめれば「有」と言うことである。すると「道」は「無」を指す。「無」こそが宇宙の本体、本源、天地に先立って存在するものである。では、無が有を生ずるとはどういうことか。老子はこれを「働き」·「機能」から実証する。例えば、車が動くのは車の心棒の入っている空間があってはじめて動くというのだ。……
